先週、ある工務店さんで勉強会を行ってきたので報告します。
今回は、勉強会を行った工務店社長さんから経営計画の発表がありました。

毎月行っている勉強会も今回で13回目です。

東京芸術劇場

勉強会は東京芸術劇場のミーティングルームで行っています。
こういった素敵な会場で行うことも、
勉強会を継続していくためには大切なポイントです。

また、経営計画書の発表も普段とは別の会場で行うこともお勧めします。
会場が変わることで気分も変わり、身が引き締まるからですね。

さて、勉強会2年目突入の第一回目ということで、経営計画の発表がありました。

節目会でもあったので、経営計画の発表は、これから経営を進めるにあたり
とても良かったので、今回は工務店経営の経営計画書について書いていきます。

工務店経営における経営計画書の必要性

経営者であれば、「経営計画書は必要だ」
と思っている方は多くいると思います。

ですが、実際に作っている、
そして活用しているという方は
どのくらいいるでしょうか?

さらに、この経営計画書を
社内向けに資料を作り、
社員に対して発表している工務店さんが
どのくらいいるかというと、
結構少ないのではないでしょうか。

「経営計画書は必要だ」と思っていても
経営計画書を作っていない
または活かしきれていないのであれば、
経営計画書の必要性が本当の意味で
腑に落ちていないかもしれません。

おそらく経営計画書を活かすことでのメリットが
わかっていない、または感じれていない
ということが考えられるかもしれません。

経営計画書があることでのメリットを
みていきましょう。

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人を大切にする経営で前年対比売上150%達成 社員の自主性と責任感を育て単価アップにつなげる人財育成をしている小宮です。   あなたは強いリ.....

工務店経営における経営計画書があることでのメリット

経営計画書は、社長の思いがぎゅっと詰まったものです。
思いがない経営では、経営の発展は見込めません。

まして、コロナやウッドショックなど
外的要因による影響が出てきたとき
社長の思いがなければ、組織の心理状態は
バラバラになってしまい、
社長一人で厳しい状況を乗り越える状況に
なってしまうかもしれません。

会社は、社長だけで作り上げるものではなく
みんなで作っていくものです。

そのために必要なのが経営計画書です。


経営計画書があることでのメリットは、

・会社の方向性が分かる
・会社の計画が分かる
・社長の思いが分かる
・忘れてもいつでも見れ、思い出すことができる
・経営の軸がぶれにくい
・経営計画書を基準にチームをまとめることができる
・社員がしっかりしている会社だと思うようになる

などが考えられると思います


逆に、経営計画書がないと

・会社の方向性が分からない
・会社の計画が分からない
・社長の思いが分からない
・忘れたら、ずっと忘れたまま。思い出すことができない
・経営の軸がぶれぶれ
・基準がないのでチームがバラバラになりやすい
・社員が行き当たりばったりの会社だと思っている

などが考えられると思います。

作り方を知っていても経営計画書を作り出せない原因


経営計画書を作りだせない原因がいくつかあります。

経営計画書を作れない原因は、やり方を知らないからではありません。
やり方だけなら、ネット、本、セミナーなどで知ることは簡単にできるからです。

なので、やり方を知ることができても
経営計画書を作り出せない原因があるということです。

例えば、経営計画書を作らないと命に関わると
心から思ったら、経営者であるあなたであれば
ネット等で調べ、確実に作り上げるでしょう。

つまり原因を取り除く条件がそろえば
誰でも作れるということです。

ではその原因とは何か?
それは以下の3つです。

1.生きている
2.発表する環境がない
3.言語化力が低い

です。

1.生きている


生きている???

これが経営計画書の作り方を知っていても
経営計画書を作れない原因?と
思う方もいるかもしれませんが、

生きているならいいじゃんと思い、
人って動かないんですよ。

生きているというのは、
会社自身やご自身が生きているということ。

別な表現をすると危機感が低い、とも言えます。

先ほどもお伝えしましたが、
経営計画書を作らないと
あなたの命に関わる状況
家族の命に関わる状況だったら
誰もが作るわけです。

だから、
経営計画書の作り方を知っても
「生きているんだからいいじゃん」
と思っている危機感が低い経営者だったら
作れないでしょう。

今、生きていることはもちろん大事ですが、
我々経営者は、未来でも生き続けることが
経営者としての使命です。

そのために、経営計画書は必須なんですね。

2.発表する環境がない

二つ目の経営計画書が作れない原因は
経営計画書を発表する環境です。

経営計画書の作り方を知っても、
経営計画書を発表する環境がなければ
おそらく作ることができないでしょう。

経営計画書は、社長のためだけのものではありません。
社員と共に会社を成長させていくものです。

だから、社員は知らないといけないし
そのためには経営計画書を発表する環境が必要です。

この環境は社員だけでなく、
社外の人がいる場で発表する環境だとより良いです。

理由は、真剣に考えて作ろうとすし、
期日まで必ず作るからです。

また、私のような社外の人間がいるとフィードバックも
することができます。

もし、社内だけだと、社長自身に甘えが出て
社長自身が納得する資料を作れない可能性もでてきます。

また的確なフィードバックができる人がいないため
形だけで終わってしまう、
または、1回だけ終わってしまう可能性も非常に大きいです。

そうならないためにも、外部のコンサルや
顧問税理士、お付き合いのある信金さんなどに
参加してもらいましょう。

3.言語化力が低い

三つ目の経営計画書が作れない原因は
言語化力が低いからです。

経営計画書を簡単に作る方法として
どこかの経営計画書をパクる方法があります。

数値は顧問税理士に作ってもらえば、簡単にできます。

ですが、こういったパクるやり方で
経営計画書を作る経営者はいないと思います。

なぜなら、経営計画書の言葉に納得感がないからです。

言葉に納得感のない経営計画書の発表を
社員にできますか?

しないですよね。

もし発表をしても、
恐らく、教科書を読んでいるような
感じになるのではないでしょうか?

だから必要なのは、社長の思いを言葉にする言語化力です。

実際に、勉強会をしている工務店さんの社長さんも
思いがあるのはわかるのですが、勉強会の初めは話している言葉に
説得力がを感じませんでした。

説得力がなければ、社員は動きません。
お金を払うお客様ならさらに動きません。

だから必要なのが、社長の思いを納得のいく言葉にする言語化力です。

ここで言語化力を上げる方法をお伝えします。
それは「なぜ?」という言葉で質問をすることです。

私は、今回の工務店さんの社長さんに「なぜ?」という質問を
沢山してきました。

社是の言葉は、「なぜ」その言葉なんですか?
「なぜ」建築を売りたいんですか?
「なぜ」勉強会をしたいのですか?

人が何か始めるときは、必ず理由があります。
その「なぜ」のもとになる理由を一緒に探していくのが弊社の仕事でもあります。

その「なぜ」が見つかった時、社長さんの顔がパッと晴れます。
そうすると、言葉に魂がこもり、発している言葉にエネルギーを感じるようになります。

それが、説得力につながるんですね。

だから、経営者にとっての言語化力はとても大切な力なんですね。

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経営計画書の発表

勉強会を始めて1年が経ち、
工務店の社長さんから経営計画書の発表がありました。

発表の前に社長さんから、緊張しているという話がありました。
真剣に作ってきたからこその言葉だなと思いました。

パワーポイントの資料をまとめ、約40ページにも渡る資料でした。
手書きの絵もあり、気持ちを込めて作られたのが、とても伝わってきました。


理念やビジョンがあり、ターゲットがあり、今期の目標があり
経営計画書に必要な要素が盛り込まれていました。


「建築の力」を利用して世の中に感動と価値を提供する
すべての方に「丁寧」の気持ちで接する
皆、成長できる会社


さらに思いや計画だけでなく、
具体的な実行編もあり、
絶対にやっていくという社長の強い思いと覚悟を感じました。


電話の際、具体的に丁寧な仕方とは?
報連相などの共有は必要か?そのためには?
施工図を着工前に行う。そのためには?

上記のような質問も行い、
具体的な行動レベルまでの落とし込みを行っていきました。


経営計画書の発表後の社員さんからは、

「会社の方向性が分かりました。」
「1年間の集大成が詰まったモノだと思いました。」
「報連相を大事にし、円滑に進めていきます。」
「共有を今まで以上に意識して行動していきます。」

と、とても前向きな意見が出てきました。

今回の経営計画書は、
今回の社長さんにとっては初めてのモノです。

ですから、世間に出ている経営計画書と比べると
足りないところも沢山あります。

それも、社長さんはわかっています。


ですが、経営計画書の目的は、
形として作ることが目的ではなく
経営計画書を通して、社員のみんなと成長し
ともに会社を良くしていこう、という
気持ちにさせていくことが一番の目的です。

その目的の達成のためには、
世間の立派そうな経営計画書では
役に立ちません。

1文字1文字、社長の気持ちのこもった言葉による
経営計画書がとても重要なんですね。

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経営計画書を活かす

経営計画書の発表が終わって、終わりではありません。
ここからがスタートなんですね。

これからどのように今回作った経営計画書を活かしていくかというと
まずは、言葉を覚えてもらうことから始まります。

私は他社さんでも毎月お伺いして会議や勉強会のサポートをしています。
その際に行っているのが、社員さんに書かせることです。

毎月、経営理念等を書いて、発表してもらっています。

そうすると誰もが経営理念を言えるようになります。


実はここまでは、行っている会社もあると思います。

よくあるのは朝礼の際に毎回、経営理念の唱和というのを
聞いたことはないでしょうか?


私は大手の会社にいたので、そこの営業さんが唱和していたのを
聞いていた覚えがあります。

その際に思ったのが、
「経営理念を毎朝唱和して意味あるのかな?」
と率直に思っていました。

だから、昔はそんなことしても意味ないでしょ、と思っていました。

ですが、勉強するとやはり経営理念は大事なのが分かりました。

でも、ただ言っているだけでは意味ないな、どうしたらいい?
と、考えた結果、理念の落とし込みが大事だという結論に至りました。

具体的には、経営理念を意識して行動したのか、どうかです。
どんな行動も、経営理念を意識しての行動なのか、そうでないのかでは
結果が変わってきます。

例えば職人さんに指示をする、
その際に、経営理念を意識して行動できたか、どううかです。

例えば、この会社では「丁寧」という言葉を大切にしてます。

だから、
職人さんに指示をする際、「丁寧」を意識して行動したのか?
具体的にはどのような行動をしたのか?
10点中自己採点では何点だったのか?
10点にするためには、さらにどのような行動が必要だったか?

という質問をして、毎月、経営理念の意識づけを行っています。

そうすることで、経営理念を軸とした
または、経営計画を軸とした強い組織が作られてくるわけです。

これが、経営計画書を活かすということです。

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まとめ

今回は、工務店経営の軸を作る
社内向け経営計画書の発表実例について
書いてみました。

ポイントを一言でいうと、
発表する環境を作ること。

調べれば経営計画書作成のための知識は
誰でも得ることができます。

その経営計画書作成の知識をもとに
経営計画書を作り、
社内に対して発表をする

言葉にすると非常にシンプルですが、
社長からすると非常にエネルギーを
使う状況だと思います。

日々多忙の社長からすると
そんなにエネルギー使うなら
必要なのは知っているけどやってられない、と思い
なかなかできていないのが現状なのではないでしょうか?

だからこそ、やっている工務店は注目を浴びます。

社員からも注目され、ブログ等にアップすれば
お客様からも注目されます。

工務店経営の軸を作り、集客にもつながっていく経営計画書の発表
ぜひ、行ってみてくださいね。