人の成長無くして、会社の成長なし
「あなたの会社で働きたい!!」と言われる1年間で5人の求人問合せが来て2人の新メンバーが加わる魅力的な職場環境造りをサポートしていますEfyeesの小宮です。
会社を大きくするために経営理念って、必要でしょうか?
人材確保、人材育成するために経営理念は必要でしょうか?
答えは、もちろん必要です。
経営理念がなくても、なんとかやっているから問題ないんじゃないの?と思う方もいるかもしれません。
確かに問題なければ必要ないかもしれません。
私もサラリーマン時代、大手3社を経験して経営理念って何のためにあるんだろうと思っていました。
経営理念を唱和したり、社歌を歌ったりしましたが、何のためにやっているんだろうと本当に疑問に思っていました。
なので、「経営理念」の必要性が分からない人の気持ちが、非常に分かります。
ただ、起業し経営者になり、色々と学ぶと「経営理念」の大切さがわかってきました。
そこで、私なりの「経営理念」に対する考え方を書いていきます。
簡単に言うと「経営理念」とは社長の経営に対する想いです。
どんな想いで経営をしているのか?
どんな想いでビジネスをしているのか?
どんな想いで世の中に貢献しようとしているのか?
という事を短い文章にまとめて表現したモノが「経営理念」です。
あなたはどんな想いで経営をしていますか?
例えば、清水建設の経営の基本理念は、
「経営の基本理念」
清水建設HP「経営方針」より
当社は、1887年に相談役としてお迎えした渋沢栄一翁の教えである、道徳と経済の合一を旨とする「論語と算盤」を「社是」とし、この考え方を基に、当社が経営活動を通じて果たすべき社会的使命を「経営理念」として定めました。
と書いてあります。
これを作った当時の社長は、渋沢栄一翁の教えにとても感動しているはずです。
「そうなんだよ、渋沢先生、その考え方メッチャ大事です」って。
その社長の想いがあるからこそ、この「経営理念」はいきてくるわけです。
そしてこの経営理念は、会社の世の中に貢献する際の基本軸になり、これがあるから会社がまとまるわけです。
逆に、経営理念がなければ、同じことをやっていても「想い」がバラバラであり、何かストレスが掛かれば、すぐバラバラになります。
例えば、以下のような経営理念がありました。
どれか共感するモノはありますか?
・情報革命で人々を幸せに(ソフトバンク)
https://www.softbank.jp/corp/about/philosophy/
・ユーザーの皆様に感動をもたらし、人々の好奇心を刺激する会社であり続ける(ソニー)
https://www.sony.co.jp/SonyInfo/CorporateInfo/vision/
・味ひとすじ(永谷園)
http://www.nagatanien.co.jp/company/philosophy.php
・がんばるぞ(バーグハンバーグバーグ)
https://bhb.co.jp/company
・遊びを通じて、お客様を幸せにします(ナムコ)
http://www.namco.co.jp/company/about/philosophy.html
・最高の「物語」を提供することで、世界中の人々の幸福に貢献する(SQUARE ENIX)
http://www.jp.square-enix.com/company/ja/philosophy/
共感するモノもあるかもしれないし、そうでないモノもあるかもしれません。
また全部違うよと思う方もいるかもしれません。
好き嫌いが出て当然です。
どれがいい悪いではなく、何に共感するかです。
その言葉(経営理念)に共感した仲間が集まったらどうでしょうか?
その仲間とビジネスをするチームって強くありませんか?
社長の言葉・想い(経営理念)に共感し、
共感しているメンバーだから心が一つになり、
その想いで仕事をしているから強いチームができるわけです。
社長の想いを「経営理念」として是非形にしてください。
また、経営理念のもと、会社の成果につなげるために
例えば、「コーポレートメッセージ」「行動指針」「基本方針と品質・安全衛生・環境方針」など、があります。
こちらも、参考に記載いたします。
どの会社も「経営理念」はあります。
ただ、「経営理念」のもと、会社の成果につなげるためにつくっているモノは、会社ごとで違いますがこれでいいんです。
大切なのは、経営理念のもと、どう会社の成果につなげるか?だからです。
ですから、「経営理念」を成果につなげるモノとして、「行動指針」等も作成してみてください。
以下建設会社(スーパーゼネコン)の経営理念を記載いたします。
参考にしてください。
当社は、1887年に相談役としてお迎えした渋沢栄一翁の教えである、道徳と経済の合一を旨とする「論語と算盤」を「社是」とし、この考え方を基に、当社が経営活動を通じて果たすべき社会的使命を「経営理念」として定めました。
【 社是 】
「論語と算盤」
【 経営理念 】
真摯な姿勢と絶えざる革新志向により
社会の期待を超える価値を創造し
持続可能な未来づくりに貢献する
【 SHIMZ VISION 2030(長期ビジョン)】
シミズグループが2030年に目指す姿
シミズグループは、建設事業の枠を超えた不断の自己変革と挑戦、多様なパートナーとの共創を通じて、時代を先取りする価値を創造(スマートイノベーション)し、人々が豊かさと幸福を実感できる、持続可能な未来社会の実現に貢献します。
Resilient:安全・安心でレジリエントな社会の実現
Inclusive:健康・快適に暮らせるインクルーシブな社会の実現
Sustainable:地球環境に配慮したサステナブルな社会の実現【 コーポレートメッセージ 】
企業が社会の一員として、その責任を果たすこと、さらには積極的に社会に貢献することが強く求められる時代となりました。企業の経済的価値ばかりでなく、理念や品格が問われていると言ってもよいでしょう。
企業は社会に向けて、しっかりと自らの姿を示すことが必要です。社会に認められる努力を惜しまず、社会が求め、必要とする存在となることを目指さなくてはなりません。
そこで「清水建設」を広く社会に認知していただき、また「シミズらしさ」を一般の方々にも正しく理解していただこうという強い想いで、コーポレートメッセージを作りました。◆子どもたちに誇れるしごとを。
コーポレートメッセージには、こんな想いを込めました。
“子どもたち”―これは次の世代、次の時代へのつながりを示唆するとともに、当社を見つめる社会の純粋な目を象徴しています。
私たちは誠実さと強い責任感を持ちながら、社会人として恥じない、そして専門家として誇れるような仕事をし、次の時代に財産となるものを残していかなければなりません。
そして、あらゆるプロセスの業務、一人ひとりが取り組むすべての活動や行動に、その姿勢を反映させるという固い決意、約束をこのメッセージで宣言します。◆Today’s Work, Tomorrow’s Heritage
清水建設HP「企業情報」より
海外向けのコーポレートメッセージにある“Heritage”は、世界遺産(The World Heritage)で馴染みがありますが、本来は「伝統的な信条・価値・品質」といった意味を持つ言葉です。
私たちは誠実さと強い責任感を持ちながら、社会人として恥じない、そして専門家として誇れるような仕事をし、次の時代に財産となるものを残していかなければなりません。
歴史に培われ、これからも歴史をつくり続けるという当社らしさを、そして、あらゆるプロセスの業務、一人ひとりが取り組むすべての活動や行動に、その姿勢を反映させるという固い決意、約束を、海外の方々に理解していただけるように表現したメッセージです。
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【 大林建設 株式会社 】
「グループ理念」:グループとして追求し続ける存在目的(目指す姿)です
人がいきいきとする環境を創造する
わたしたちは、
自然との調和の中で、
安全・安心で魅力ある空間と豊かな価値を生み出し、
次世代のための夢と希望に溢れた地球社会づくりに取り組んでいきます。
「大成スピリット」:グループ理念を追求するためにグループ全役職員が大切にする考え方です
・自由闊達
多様性を尊重し、組織内外の活発なコミュニケーションやネットワーク形成を通じて、役職員全員の能力が活かせる風通しが良く活力ある企業風土を醸成します。
・価値創造
広く社会を知った上で、お客様の立場に立ち、技術・ノウハウを結集するとともに、更なる技術革新と創意工夫にチャレンジし続け、お客様に感動していただけるような価値の創出を追求します。
・伝統進化
ものづくりの伝統を継承しつつ、先進的な課題に挑戦することにより付加価値を生み出しながら、健全な企業グループとして永続的に進化・発展します。
わたしたちは、明るく、熱意と誠意、そして企業人としての規律を持ったプロフェッショナルの集団として、企業活動に取り組みます。
「行動指針」:積極的に実践すべき又は厳守すべき行動・判断の基準として、行動指針を定めています
・自由闊達
風通しの良い企業風土の形成
働きやすい職場の確保
基本的人権・多様性の尊重
・価値創造
人がいきいきとする環境の創造
価値創造への挑戦
お客様満足の追求
安全性・品質の確保と向上
・伝統進化
伝統の継承と尊重
取引業者とのパートナーシップの推進
環境の保全と創造への取り組み
地域社会とのコミュニケーション
グローバルな事業活動の取り組み
適切な情報開示
社会的責任の遂行
「グループスローガン」:グループ理念・大成スピリット・グループ行動指針等を象徴的に一言で表現して、グループスローガンとして定めています。
For a Lively World
※Livelyとは元気な、活発な、陽気な、活気のあるという意味なので、「元気があって活気のある世界のために」という意味のスローガンです
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【 鹿島建設 株式会社 】
「経営理念」
全社一体となって、
科学的合理主義と人道主義に基づく
創造的な進歩と発展を図り、
社業の発展を通じて社会に貢献する。
鹿島は、1840年(天保11年)の創業から現在に至るまで、人々が安全・安心で快適に暮らすことができる社会をめざし、建設事業を通じて産業・経済の発展に貢献してまいりました。
業界の先頭を切って新たな領域に挑戦してきた経営者や社員の中に脈々と流れる積極果敢な「進取の精神」こそが発展の礎です。鹿島は、常に時代の動きを鋭敏に捉え、進歩と発展に努力してまいりました。
これからもこのよき伝統を受け継ぎ、この経営理念のもと、真に快適な環境創造の担い手として社会の要請にこたえられるよう研鑚を積み、社会に貢献できる企業として歩んでまいります。
「経営理念の成文化について(鹿島建設 社史より)」
鹿島の経営理念は、その時々の経営者が示した方針や理念、行動の総和として社内に受け継がれてきました。そのキーワードは、創業者鹿島岩吉の「パイオニア精神」、4代目社長鹿島守之助の「人道主義と合理主義」「科学的管理方法」「鹿島共同体」、6代目社長渥美健夫の「システム力」などでありました。
しかし創業以来140年が経った頃、企業規模も拡大するにつれて、経営理念が「無形」のままでは、その伝承・継承に支障をきたす恐れが出てきたため、7代目社長石川六郎は、これまで社内に受け継がれてきた理念のエッセンスを「経営理念」として再構築しました。
「全社一体」は「鹿島共同体」の理想を実現、「科学的合理主義と人道主義」は「科学的管理法」と「人道主義と合理主義」そのものであり、「創造的な進歩と発展」は「パイオニア精神」「システム力」を根源としたものでありました。
そして「社会に貢献する」と、企業の社会的責任を結語で示しました。
◆コーポレート・ガバナンス
◆基本方針と品質・安全衛生・環境方針
◆組織図
◆ネットワーク(拠点情報)
◆役員一覧
◆営業種目
など
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【 竹中工務店 】
「企業理念」
企業理念は「経営理念」と「社是」で構成されます。
「経営理念」
最良の作品を世に遺し、社会に貢献する
「社是」
正道を履み、信義を重んじ堅実なるべし
勤勉業に従い職責を全うすべし
研鑽進歩を計り斯道に貢献すべし
上下和親し共存共栄を期すべし
「コーポレートメッセージ」
想いをかたちに 未来へつなぐ
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【 株式会社 大林組 】
「大林組基本理念」
◆企業理念
大林組がめざす姿、社会において果たすべき使命
「地球に優しい」リーディングカンパニー
優れた技術による誠実なものづくりを通じて、空間に新たな価値を創造します。
地球環境に配慮し、良き企業市民として社会の課題解決に取り組みます。
事業に関わるすべての人々を大切にします。
これらによって、大林組は、持続可能な社会の実現に貢献します。
◆企業行動規範
企業理念の実現を図り、すべてのステークホルダーに信頼される企業であり続けるための指針
社会的使命の達成
(1)良質な建設物・サービスの提供
誠実なものづくりと技術のイノベーションにより、安全・安心かつ良質な建設物やサービスを提供し、顧客の信頼に応えます。
(2)環境に配慮した社会づくり
持続可能な社会を実現するため、低炭素・循環・自然共生社会づくりに取り組みます。
(3)人を大切にする企業の実現
多様な人材が個性と能力を活かして、やりがいを持って働くことのできる職場環境をつくるとともに、働く人の安全と健康の確保に努めます。
(4)調達先との信頼関係の強化
調達先と公正な取引を行い、ともに成長発展するパートナーとして信頼関係の強化に努めます。
(5)社会との良好な関係の構築
各国・地域の文化・慣習を尊重するとともに、良き企業市民として社会との調和を促進します。
企業倫理の徹底
(1)法令の遵守及び良識ある行動の実践
企業としての法令遵守はもとより、役職員一人ひとりが倫理観の涵養に努め、良識を持って行動します。
(2)公正で自由な競争の推進
独占禁止法などの関係法令に則り、公正で自由な競争を推進することで健全な市場の維持・発展に寄与します。
(3)ステークホルダーとの健全な関係の維持
政治、行政との関わりをはじめ、顧客、株主、社員、調達先、地域社会などすべてのステークホルダーとの関係において、健全な関係を保ちます。
(4)反社会的勢力の排除
社会の秩序や安全を揺るがす反社会的勢力には毅然と対応し、排除を徹底します。
(5)適正な情報発信と経営の透明性の確保
企業情報を適正に開示するとともに、積極的な情報発信に努め、経営の透明性を確保します。
◆三箴(さんしん)
創業以来、受け継がれてきた精神
良く、速く、廉く
創業以来100年以上にわたる歴史の中で、ものづくりにおいて大切に受け継いできた精神。そして、大林組が、新しい価値の創造に向けて挑戦し続けるうえで、これからも変わることなく大切にしていく精神です。
「コーポレートメッセージ」
◆地球に笑顔を
大林組が社会の一員として、お客様や共に働く仲間、地域の方々、次世代を担う子どもたちなど、すべての人々と地球環境そのものに、満足や幸せの象徴である「笑顔」を届けたいという思いを込めています。
◆時をつくる こころで創る
その時代を象徴するものを「いま」に刻みつけ、「空間」と共に、過去から未来に至る夢のある新しい「時」を提供していくことが建設会社のものづくりです。ものづくりのあらゆるプロセス、一人ひとりが取り組む活動や行動において、誠実に、丁寧に、心を込めて、熱意を持って、そして自らの手で責任を持って創るという私たちの姿勢を表しています。
http://efyees.com/rinen/
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人・財・チーム コンサルタント
小宮 勇人