人を大切にする経営で前年対比売上150%達成
社員の自主性と責任感を育て
単価アップにつなげる人財育成をしている小宮です。
社員の自主性を引き出すために、どの様なコミュニケーションを取っていますか?
社員からの意見が上がった時がチャンスなのですが、それを活かせる人とダメにしてしまう人がいます。
上手くいかないパターンから考えてみます。
自主性が育たない会話
ある会社で「のみーティング」をした際、ある社員Aさんと社長さんでこんな会話がありました。
「社長、事務所移転しませんか?」
社長は即答で「無理」と、答えていました。
その答え方から今までもその社員Aさんは、社長に提案している内容に感じました。
なので即答で「無理」と答えたのかなと思いました。
実はここの会話が自主性を伸ばすか、つぶすかの大きな分かれ道になります。
自主性を育てるとは、可能性を育て、自分で色々と考え実行してもらう力を育てることです。
プロセスは、
可能性を感じられる
↓
発言する
↓
発言したことが実行される
↓
望む結果が出る
この繰り返しで、人の自主性は育てらえます。
今回社員Aさんから
「事務所移転しませんか?」
そして、社長は従業員がみんな聞いている中で「無理」と即否定。
こう言われるとAさんはこう思います。
社長にお願いしても無理だな。
また、これを聞いている他の社員も同じように、こうしたいけど社長に言っても無理って言われるな、そして恥をかくだけだなって思うようになります。
そうすると未来を良くしようとする可能性をどんどん無くしていき、社長に言われないと動けない依存型の社員が育ちます。
自主性を引き出す会話
では具体的にどうしたらいいのか?
社員:「社長、事務所移転しませんか?」
↑
社長に何とかして欲しいという依存型の発言です
社長:「Aさんは移転した方がいいと思っているんですね」
↑
ここが大事です。即否定をしません。まずは、受け止めてください。
「受け入れる」と「受け止める」は違います。「受け入れる」は同意だけど、「受け止める」は、同意はしないけど、あなたの考え、良くしたいという気持ちは受け止めます、ということです。
人は即否定を嫌がります。また大きな要求に対して相手はすぐ「いいよ」という答えが来るとは思ってません。まずは、自分の考えや気持ちを知って欲しい、受け止めて欲しい、と思っています。
ここまでは、相手が社長に依存している状況です。
このままではよくないので、次は相手を自立型に変えていく質問をします。
社長:「じゃあ、移転するにはどうしたらいいかな?」
社長が全て決めて行動するのではなく、相手に考えてもらう質問です。
ほとんどの場合、お金があれば解決する問題です。 つまり利益を上げれば解決します。
なので、利益を上げるためにどうしたらいいかを、一緒に考えていきます。
これは社長にとってもうれしい話ですよね。
社長:「Aさん、私がサポートするから、Aさん主体で動いてくれますか?」
社長:「事務所候補地、賃借料、引越し代、利益がどれだけ必要なのか、検討してくれますか?」
社員:「了解しました」
社長:「また利益を出すために具体的にどうしたらいいか?みんなと話し合ってくれますか?」
社員:「了解しました」
こう言ってくれればいいですよね。
今回は事務所移転という大きな要求ですが、小さい要求でも基本一緒です。
そして、社員Aさんが社長のサポートもあり主体的に動いてくれて結果を出したら、お互い感謝が生まれます。
社長「皆さん、今回はAさんの活躍で良い結果が出ました。Aさん、ありがとうございます。」
社長のサポートでAさんに結果を出させる、まさにリーダーですよね。
社員皆の前で賞賛されるとAさんも「社長のおかげです」となり、また社長についていくと結果が出るぞと思い、「さらに頑張ろう」となります。
リーダーシップとは、プラスの結果とプラスの感情へ導くとお話ししてますが、イメージとしてはフォロアーシップの方がいいのかなと思っています。
もし一代で会社を作ると「自分で作った」という感覚が強くなります。
また責任感も強いので、一人でなんとかしよう、そしてなんとかした経験が多くなると、相手を信頼し任せることが出来なくなってきます。
ただ、一人でやれることには限界があります。
そこで、自分ひとりで作るという感覚を皆で作り上げる感覚にシフトしていきます。
社員は基本わがままです。
ただ会社の状況もわかってないのでしょうがないところもあります。
「給料上げて欲しい」「休みが欲しい」という人も今後出てくると思います。
その時にすぐ否定ではなく、その時がある意味チャンスです。
「おー、いいね~。じゃあどうしようか?君の考えを教えてくれるか?」
と言い出しっぺを巻き込んでいくようにしてみてください。
それが自主性を育てる基本になってきます。
まとめ
社員からの提案は、すぐ否定せずまず受け止める。
「受け入れる」ではなく「受け止める」です。
そして、「じゃぁどうしようか?」と巻き込んでいきます。
ここが大きなポイントですね。
すぐ否定する人に対しては、ちょっとしたことも相談したくないし、その人が確実にYesと言ってくれることしか相談してこなくなります。
相手が「~したい」そういってきたら、チャンスです。その力を借りて会社を大きくしていきましょう。
自主性を育てるために、まずはどんな内容でも受け止めてみませんか?
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小宮勇人
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