新型コロナによって、世の中のビジネスは大きな影響を受けています。
 
建設業界も既に影響が出てきている所もあるのではないでしょうか?

先日(4月9日)「西松建設「工事中止」というニュースが出ました。

西松建設は4月8日、自社のウェブサイトで緊急事態宣言を受けての対応を公表。「施工中の現場について、発注者と協議のうえ、工事中止・現場閉所することを基本方針とする」と表明した。公共と民間、土木と建築の別なく、全ての工事を対象とする。自ら官民の発注者に申し出て、相手が拒まなければ工事を中断する。

 前日の7日、緊急事態宣言の発令に備え、髙瀨伸利社長をトップと同社BCP対策本部のメンバーが集まっていた。今後の対応を協議するなかで、「工事中止は非常に難しい」といった趣旨の慎重な意見もあったという。しかし、「自社の利益のために工事を続けているとみられかねない」との意見で、最終的に「工事を続けて、万一感染を広げたら、企業の社会的責任が問われる」と判断した。

工事中止方針の決定は、主要建設会社では初とみられる。

出典:西松建設「工事中止」で波紋、新型コロナ緊急事態宣言で異例の決断

これによって他の大手ゼネコンも動いてきそうですね。


さて、このような状況の中経営者としてどのように判断し、行動していくのか?とても問われますね。


先日ある会社の社長さんとお話をしていた時、コロナだからミーティングを今後行わないと言っていた方がいました。

確かに、3密(密閉、密集、密接)を避けるという事ではいいとは思うのですが、こういった時期に本当にミーティングを無くすことはいい事なのでしょうか?

私はこういった時期だからこそ、ミーティングはとても重要だと思います。
Zoomを使えば3密は解消できますし、ミーティングのやり方は色々とあると思います。


社長も不安だと思いますが、従業員も同様に不安です。

「コロナは今後どうなっていくのだろうか?」
「仕事はずっと続くのだろうか?」
「給料はもらえるのだろうか?」
「この会社は、倒産しないのだろうか?」
「倒産したら次の働き口はあるのだろうか?」


厳しい状況だからこそ、社長の強いリーダーシップが求められますが、
社長一人で責任を抱えて、従業員に相談せず、どんどん仕事を進めていくと
社員から社長は勝手な判断が多いとみなされ、愛想尽かされます。

相談をしないという事は、裏を返せば「信用していない」という事です。
「社員が社長に信用されていない」と思えば、益々社長は孤立していきます。

社員のために頑張っているのに、残念ですよね。


だから大切なのが、社員とのミーティングです。
皆から話を聞き、意見を聞き、どうしていくのかを決めていきます。



あなたの会社は、今の状況乗り越えます。
これを読んでいる方は、そう思っているでしょう。


それなら、乗り越えた時、どのような状況がより良いでしょうか?


 1. 社長一人で考え、行動し、乗り越える

 2. 社長含め社員みんなで考え、意見を出し合い、皆で乗り越える



2の方が、会社に対する愛着も高まり、皆の結束も高まり、チームとしてより良い状態になるのではないでしょうか?


リーダーは「プラスの結果」と「プラスの感情」へ導く人です。

よりリーダーとして魅力的になりたいのであれば、
良い結果が手に入った時、従業員に手柄を渡してあげます。

しょぼいリーダーは、よい結果が手に入った時、自分の承認欲求全開で
「俺があの時こう判断したから、今の良い結果につながったんだよ」
と、酒の席でぐだぐだ話すでしょうね~。(笑)


悪い結果は、社長の責任
良い結果は、社員のお陰です。



厳しい状況だからこそ、社員から意見をもらい

あの時のお前のあの意見があったから、会社もこうやって順調だぞ。ありがとな。」

こんな言葉をかけられたら、社員は本当に嬉しいでしょうね。


「あの時のお前のあの意見」
これを引き出すのが、ミーティングなんです。


ピンチはチャンス。
社員と共にどのようにこの危機を乗り越えていきますか?