人を大切にする経営で前年対比売上150%達成
社員の自主性と責任感を育て
単価アップにつなげる人財育成をしている小宮です。
東京タワーの塗り替え工事を行っている平岩塗装株式会社。
2012年からハローワークで高卒者の新規採用をはじめたら東北地区からも応募があり、3人程度の募集が5人に増え、今年の2018年採用には7人の内定者がいたようです。
人手不足の時代にもかかわらず、集まっているところには人は集まっていますね。
東京タワーの塗装工事が特徴
日刊建設工業新聞の記事に平岩塗装株式会社さんについて書いてありました。
この会社の大きな特徴は東京タワーの5年ごとの定期的な全面塗装工事を請け負っているところです。
ですが、それだけで人が集まるのでしょうか?
記事から探れる魅力をみていきます。
平岩社長が人材育成において大切にしているポイント
東京タワーを塗り続けているというのは、圧倒的なブランド力につながりますね。この技術をどう若手につなげていくかという事で、高卒採用を始めたようです。ただ採用を初めて反響につながっているというのが凄いですね。
今年で設立56年の平岩塗装(東京都大田区、平岩敏史社長)は、東京タワー(東京都港区)で5年ごとに行われる塗り替え工事を10回にわたって手掛けるなど、数多くの注目物件に携わってきた。平岩社長は、技術の高度な要求に応えるためにも「若手につなげる会社にならなければ」と、12年前から高卒者の定期採用を始め、入社後の育成にも力を注ぐ。大規模な現場を任せられる職長も育ってきた。
職人が高齢化している現状を改善し、将来につなぐ体制をつくろうと、05年に高卒者の新規採用に踏み切ることを決断。ハローワークを通じて求人を出し始めた。そうすると、秋田や岩手など東北地区から応募が来るなど思わぬ反響も。その後も求人を出し続けたことが信頼感につながり、3人程度で推移してきた新規採用数が今春は5人に増加。来年はさらに多い7人の入社が内定している。
引用:日刊建設工業新聞/技・人づくり専門工事業ファイル・1/平岩塗装
採用したら教育は当たり前ですね。
平岩塗装(株)では、週一で2年間研修を受講させているんですね。
採用した人材はすぐに、加盟する東京都塗装工業協同組合(東塗協)が運営する東京都塗装高等技術専門校に入れる。そこで週1回の技術研修を2年間みっちり受けさせる。並行して、常用工や下請の職長に若手を預け、OJTで現場経験を積ませる。
平岩社長が大切にされているポイントがここです。
「一人にさせないこと」
仲間とのコミュニケーションの活性化にも力を入れているのが伺えます。
「大事なのは、一人にさせないこと」。そう話す平岩社長は、社内の勉強会を定期的に催すなどして、仲間意識やコミュニケーションを醸成する機会を設けている。
また平岩社長さんは社員だけでなく、家族とのつながりを大切にしているのがわかります。
こういった気持ちが、人のご縁をひろげているんでしょうね。
平岩社長は、採用予定者の自宅を一軒ずつ回り、両親に会社や仕事の内容を説明する活動を続ける。「安心してお子さんを預けてもらう」ための配慮だが、いざ辞めたいと言い出したときに「会社にとどまるよう説得してもらえるのでは」との期待も込める。
2020年東京五輪以降も建設需要は続きそうだ。平岩社長は「人を採用し、育てることが未来の発展につながる」と人材への投資を精力的に行い、技術を受け継いでいける体制を築いていきたい考えだ。
圧倒的な差につながる平岩塗装株式会社の採用ページ
平岩塗装株式会社の採用ページ
非常にシンプルな感じであまりお金をかけている感じはしないですね。
ただ、教育体系がしっかり組まれているのがわかります。
担当ごとに「職業能力体系」「教育訓練体系」が明確に示されています。
これが求人、職人スキル、仕事内容等が圧倒的な差につながる理由だなぁと思いました。
また、職人スキルだけでなく共通科目もしっかりと学ぶ体制になっているのは、いいですね。
・安全衛生法の基本 実務の応用
・コンプライアンス
・ビジネスマナー
・ITリテラシー
・PC操作(Excel、Word、パワーポイント、メール、SNS)
・プレゼンテーションの基本
・ビジネスコミュニケーション
・クレーム対応の基本
・リスクマネジメント
・会社の数字/事業戦略
・部下との関係構築(OJT指導基本 コーチング)
・雇用管理者研修(労務管理 建設業界の理解)
↑を職人さんが学ぶ体制になっているのは、なかなかないですよね。
これが他社との圧倒的な違いですね。
現場で技術、研修で知識、社会人マナーも学ぶ
「人を育てるというのは設備投資のようなものです。」
時間もかかるし、覚悟も大事だと平岩社長は言っています。
また、全国から何が何でも集めようという気持ち、覚悟が記事からも伝わってきますね。
そして現場のスキルだけでなく、社会人マナーもしっかり学べるところが他社との大きな差別化につながっていそうですね。
「人の手による仕事ですから、人を育てるというのは設備投資のようなものです」
平岩社長は人材育成をそう表現する。ただし、設備投資と違って人材育成には費用だけでなく、時間も手間もかけなければ成果が得られない。会社としてもそれなりの覚悟を決めなければならないところだ。
同社では12年前、本格的に人材育成に力を入れ始め、新卒採用を始めた。全国からさまざまな手段で人を募り、地方出身者のために寮を用意、足りなければ8割負担で外部のアパートを借りるなど破格の待遇で受け入れた。そんな会社の覚悟に応えるかのように、覚悟をもった人たちが集まったという。
新入社員は入社後、1週間の研修を終えてすぐ現場に出て、指導係となる親方について塗装技術や仕事の進め方などを学んでいく。親方によって仕事の進め方や教え方はバラバラだが、会社としてはあえて統一せず、おのおのに任せるのが平岩塗装流。会社と親方とで「立派に育ってもらいたい」という根っこの思いを共有できているからこそ、信頼して任せられるのだろう。
しかしその一方、現場だけではカバーしきれない領域があることも事実。現場では実践的な技術は身につくが、関連法規や塗料を配合するための化学的知識などを知識として学ぶことは難しい。そこを補うのが会社の役割ということになる。
たとえば、2年間は外部の職業訓練校へ週1回通わせたり、外部セミナーへの参加を促したり、会社に塗料メーカーの人などを招いて勉強会を開いたりしている。また、電話対応や接客対応など社会人としてのマナーなど、一人前の職人であると同時に、一人前の社会人としての教育も行っている。引用:カイシャハッケン伝/平岩塗装株式会社
「1年も経つと顔つきががらりと変わりますね。まだ子どもっぽさが残る18歳の子が、引き締まって職人らしい顔つきになるんですよ。そんな成長を見られるのも楽しみなところです」(平岩社長)
まとめ
選ばれる会社には、理由があります。
工事もそうですが、求人についてもそうです。
この会社なら成長できる、活躍できるというのがわかるのが、若い人達に選ばれる理由の一つだろうと思いました。
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Efyees株式会社
小宮勇人
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