人を大切にする経営で前年対比売上150%達成
社員の自主性と責任感を育て
単価アップにつなげる人財育成をしている小宮です。
平均年齢51.5歳。
このままで進むと10年後の平均年齢が61.5歳。
当時職人数が34名だった左官の会社がありました。
それが約7年間で職人数も44名に増え、平均年齢39.25歳に若返り。
凄い会社ですね。
5年間で20人の若手職人が入社
札幌にある中屋敷左官工業株式会社という会社があります。
冒頭で記載した会社は、実はこの会社です。
体が資本の職人さん達。
確かに最近は60歳でも元気ですが、会社の平均年齢が60歳って、結構考えてしまいますよね。
でもこういった表を見せると「ヤバいぞ」っていうのがわかりやすいですね。
だって、平均年齢52歳だったら、恐らくなんとなくわかっているけど危機感は薄いと思います。
危機感を感じていなければ、人は動かないですからね。
添付資料だと7年間(平成23年から平成30年)ですが、ブログでは以下の様な文章がありました。
この5年間で20名の若手が入社し、離職者はたったの1名。
ベテランさんの引退も相まって、なんと今年はとうとう平均年齢が30台に突入
離職者も少ないし、若手も20人入るし、この人手不足の時代に本当に凄い会社ですね。
昔は若手が辞めていく会社だったが・・・
中屋敷左官工業株式会社さんの育成・採用ページです。
見てもらうとわかりますが、とことん育成するし、それによって結果もださせますよ、というのがとても伝わってきますね。
人手不足の時代に若手がどんどん入社する会社、羨ましいですね。
いつからこうなったのか?何かキッカケがあったのか、調べてみました。
そしたら記事がありました。
やはり、昔は若者がすぐ辞めてしまう状況だったんですね。
離職者が後を絶たない状況に苦慮していた中屋敷剛社長が、あることをきっかけに一念発起したのが6年前。採用と教育を抜本的に見直すことで、高齢化が進行する業界内にあって社員の若返りを図り、事業の活性化につなげている。
売り上げは伸ばしつつも、採用した若者がすぐに辞めてしまうという悩みを抱えていた。引用:日刊建設工業新聞/技・人づくり専門工事業ファイル・6/中屋敷左官工業/現代版「仕事は見て盗む」実践
ある日、女性事務員に頼んで作成した5年後、10年後の従業員名簿を見て、高齢化の進行にがくぜんとした。「これでは未来がない」。中屋敷氏は、これまでの求人のやり方を抜本的に改めようと考えた。
新しい会社の案内作りから取りかかり、北海道内の全ての工業高校に配布しています。その効果があったようです。
まず取り組んだのが、新しい会社案内作り。「お客さまと共に喜びや感動を創造」「左官の伝統技術を継承しながら常に新しいことに挑戦」「左官の素晴らしさを世の中に広めていく」。そんな企業理念を前面に押し出し、人材育成手法や独自工法によるトラブル解決、2008年に開かれた洞爺湖サミット(第34回主要国首脳会議)の会食会場の施工実績などを紹介した冊子を北海道内すべての工業高校に配布した。
引用:日刊建設工業新聞/技・人づくり専門工事業ファイル・6/中屋敷左官工業/現代版「仕事は見て盗む」実践
その効果で5年前、高卒者を中心に18、19歳の若者6人の採用に成功。以来18人の若手が入ってきた。今では採用人数よりも応募人数の方が多い。この間に辞めたのはわずか1人。3年で半数が離職するといわれる業界の中で抜群の定着率を誇る。
ここが大事なポイントです。
新入社員向けの即戦力プログラムを、自社の職長さん達にヒアリングして作成。
また入社1ヶ月は現場に出さず、徹底して研修をするというのも大きな特徴ですね。
中屋敷社長が作成した新入社員向けの即戦力プログラムには、自社の職長たちに「新人を預かるなら、何ができていてほしいか」をヒアリングした成果を落とし込んだ。
引用:日刊建設工業新聞/技・人づくり専門工事業ファイル・6/中屋敷左官工業/現代版「仕事は見て盗む」実践
プログラムでは、入社から1カ月間は現場に出さずに研修に充てる。午前中の座学で「働くとは」「学生と社会人の違い」「左官の仕事」などから始め、学んだことをその場ですぐに実践するスタイルで身に付けさせる。そして午後は、「モデリング手法」による塗り壁トレーニング。映像に収めた一流職人の動きをまねながら、目の前のボードに塗っては剥がす作業をひたすら繰り返す。目標は1時間で20回。中屋敷社長はこれを「『仕事は見て盗むもの』の現代版」という。
大事なキーワードがでてきました。
「自分を育ててくれそうな会社」
これとても大事なキーワードですね。
なぜ若手がこの会社を選ぶのか。
まさに、「自分を育ててくれそうな会社」だからですね。
そして他社との圧倒的な違いもこの部分ですからね。
だから若い人が集まるわけですね。
少子高齢化が加速する今後は、「自分を育ててくれそうな会社」がキーワードになるとみる中屋敷社長は昨年、札幌市の隣の石狩市内に自前の左官技能研修センターを開設した。入社5年目をターゲットにした中期プログラムの実践を含め、職人としてさらなる高みを目指せる「場」と位置付けている。
引用:日刊建設工業新聞/技・人づくり専門工事業ファイル・6/中屋敷左官工業/現代版「仕事は見て盗む」実践
まとめ
人手不足ではありますが、集まるところに集まっています。
それは、なぜか?
「自分を育ててくれそうな会社」だからです。
人材育成は、求人、定着率に大きな影響を与えます。
早目に取り組んだ会社が、更に大きくなりそうですね。
「自分を育ててくれそうな会社」をアピールするために何をしていきますか?
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小宮勇人
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