人を大切にする経営で前年対比売上150%達成
社員の自主性と責任感を育て
単価アップにつなげる人財育成をしている小宮です。
日本理化学工業㈱というチョークを作っている会社をご存知ですか?
チョーク業界の国内トップメーカーなのですが、社員の約7割の方が知的障害者というとてもすごい会社なんです。
どうしたらこのような素敵な会社ができるのか、興味ありませんか?
知的障害者の方の採用、教育からヒントが見えてきました。
まず採用から。
近隣の特別支援学校から採用しているようですが、在学中に実習生として実際に働いてもらったうえで、卒業後も働き続けたいと希望する生徒さんから採用しているようです。
これは学生が一定期間企業で働くインターンシップですよね。
一度働いてみないと、仕事や会社についてわからないですから、
その体験をした人で、更に就職したい人というのは、お互いいいですよね。
東京都ですが、インターンシップ制度を行いたい会社さんは下記サイトをチェックですね。
そして、採用に当たり次の4つの条件があるようです。
①食事や排泄を含め、自分のことは自分でできること
②簡単でもいいから意思表示ができること
③一生懸命に仕事をすること
④まわりに迷惑をかけないこと
以上4つを約束できる方を採用しているようです。
そして、本人だけでなく親御さんにもこの条件をしっかり説明して、ご協力いただくことを合意してもらってからの採用のようです。
ここ大事なポイントです。
まず採用の際、しっかりした条件を出しているかどうかです。
仕事内容、給与面は当然ですが、
例えば、「成長し続けること」「自主的に動くこと」「積極的に発言すること」「新しいことにチャレンジし続けること」などの条件を、事前に伝えておき、そしてその条件を約束できた方を採用したらどうでしょうか?
採用後の教育、とても楽になりそうですよね。
さて話を日本理化学工業さんに戻しますが、入社条件の約束を守りますといって入社しても、守り続けることができるかというと、そうではないようです。
奇声を発したり、動き回ったり、周りにいろいろと迷惑をかけることがあるようです。
恐らく、想像以上に相当大変ですよね。
さて、ここであなたならどうしますか?
入社の約束を破るのは知的障害者だけではありません。
健常者だって、入社時の採用条件を破ってしまう人もいます。
例えば、先ほどの4つの条件の
③一生懸命に仕事をすること
④まわりに迷惑をかけないこと
この条件なら、GWの休み明けにずる休みをして、周りに迷惑をかけている新入社員も多いんではないでしょうか?
日本理化学工業では、4つの約束を守れなかったら、すぐに自宅や施設に帰ってもらうようです。
そして親御さんに「もしお子さんが反省して、4つの約束を守って働き続けたいと言ったら、すぐに連絡してください。私どもは連絡をお待ちしています。」とお伝えしているようです。
とはいえ、戻ってきても、また約束を破るようです。
そしたらまた同じように帰っていただく。
そうすると、毎週問題を起こしていた人が、2週間に1回、3週間に1回と少しづつ変化していつしかできるようになるようです。
まさにこれが成長ですね。
この成長の変化に気付き、本人に伝えられるかが、成長スピードに大きく影響を与えます。
リーダーとして、教育者として、約束を守らせることはとても大事です。
強制的に守らせることはできるでしょう。
ただあなたがいなかったら守らないでしょうし、「あなたの会社で働きたい」とも思われないでしょう。
では、どうしたらいいのか?
それは「相手を信じて、待つ」という力が求められます。
日本理化学工業の方々はこれをしているわけですね。
まとめると
まず、相手がここで働きたいという意思を尊重すること
そして条件を出し、約束の上働いてもらう
約束を破ったら、相手が約束を守り働きますという意思のもと、再度働いてもらう
また約束を破ったら、もう一度繰り返す。
日本理化学工業では、入社時の4つの約束を守れるようになるまで5,6年かかった方もいるようです。
「必ずできると信じて、待つ」
何もしないけど、人を動かす凄い力ですね。
あなたは、社員の可能性を信じ、どれだけ待っていますか?
「あなたの会社で働きたい」と言われる
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Efyees株式会社
小宮勇人