先日、ある工務店さんの会議&勉強会のサポートをさせていただきました。
そのレポートを記載します。

「人を大切にする経営で前年対比売上150%UP「あなたの会社で働きたい!!」と言われる求人につながる魅力的な職場環境をつくる」をテーマに人財育成コンサルタントをしているEfyees(エフィーズ)株式会社の小宮勇人です。

■ 心和ますおやつ達

この工務店は、社長、経理担当の奥さん、使用期間中の社員1名のまだまだ小さい会社です。
これからYoutube等を活用して大きくしていきたいという思いがあり、私に相談がありました。

今まで会議や勉強会は一切せず、社長一人で切り盛りをしていましたが、みんなで素敵な会社を作っていきたいという気持ちがあり、それを実現するための会議&勉強会です。

月に一回行っていくのですが、今回は2回目。
今回は他社の工務店さんも参加されて2社合同での会議&勉強会になりました。

まず素敵だなぁと思ったのが、おやつがセッティングされていたことです。
写真のようにきれいに置かれていたんです。

会議前の机の上にきれいに置かれているお菓子達


しかも、お菓子の直置きではなく紙ナプキンが敷かれて、その上にお菓子がきれいに並べてあったんです。

紙ナプキンの上にきれいに並べてあるお菓子

会議や勉強会は嫌だなぁというイメージが強いと思いますが、このようにきれいにお菓子が並べてあると雰囲気が一気に変わりますよね。

■ 仕事ができる人は、ある3つを配ることができる

仕事ができる人は、以下の三つを配ることができると言われています。

それは「目配り、気配り、心配り」です。

目配りとは、相手の状況を確認、相手の気持ちを汲み取ることできること。
気配りは、言葉の通り「気」を配れること。
心配りは、未来も想像して、「心」を配れること。


目配りなくして、気配り、心配りは余計なおせっかいになる可能性もあるので、気を付けてくださいね。

気配りについてもう少し見ていくと、「気」を配った相手が、元気、やる気、勇気、本気など良い「気」を手に入れることです。気配りの達人のところに行くと、元気をもらえます、やる気をもらえます、勇気をもらえます。このように良い「気」をもらえたら嬉しいですよね。紙を持っている人は、紙を配ることができるように、「気」を配ることができる人は、「気」に満ちています。そして、「気」に満ちて「気」を配ることができる人に人が集まってしまうから、そのような人を人気というます。

気がある人=人気

そのままですよね。
例えば、人気のアーティストのところに人が集まるのは元気、やる気、勇気をもらえるからですよね。

逆に、気がない人は、気を配ることもできないので、不人気であり、仕事ができません。

例えば仕事でミスったとき、こんな会話ありませんか?

上司:「なぜミスったんだ」
部下:「すいません、を抜いていました」

上司:「を抜いているんじゃねーよ!!」
部下:「申し訳ありません。を引き締めて、持ち入れて仕事に取り組みます。」

このように自然に「気」という言葉を使っていますよね。

だから仕事ができる人は、気配りができる人なんですね。



心配りは、未来も想像して、「心」を配れること。
「心」を配り、安心や心地よさを感じてもらうことです。

未来も想像してとは、心を配ると書く「心配」は未来を想像して生まれるモノだからです。


あなたの社員が、目配り、気配り、心配りができるようになったらどうでしょうか?

人間関係が良くなり、社内の雰囲気も改善され、確実に仕事が楽しくなりますよね。

「目配り、気配り、心配り」を意識して人財育成につなげてくださいね。

■ 会議で行ったこと

会議では社長が以下のような質問をして進めていきました。

1. 「会社」って誰のもの?
2. 「仕事」って何ですか?
3. 現在自社はどんな会社か?(会社の特徴)
4. 儲けるにはどうすればいい?
5. 僕たちが実際に売っているモノって何?
6. どんな会社にしたいですか?
7. そのために具体的にどんなことをしていけばよいか?

こういった質問をすると、実際に答えが出てこない会社もあります。
あるいは●●さんと一緒です、というような自分の意見の発表がなかったり、当たり障りのない回答も出てきます。

そうなると、やっていても意味ないし、その会議は続かないでしょう。

なので会議はやる内容以上に、安心して発言できる雰囲気作りがとても大事だということです。


ここの工務店ではそれぞれの質問に対して以下の内容の回答がありました。

1. 「会社」って誰のもの?
 ・社長
 ・社員全員
 ・みんなのもの(社会、地域含めて)

2. 「仕事」って何ですか?
 ・お金を稼ぐ
 ・手段、ツール
 ・現場
 ・手間

3. 現在自社はどんな会社か?(会社の特徴)
 ・楽しい会社
 ・デザインとコラボして他社と違う会社
 ・下請けは向いていない
 ・つきあっている業者が良い
 ・自由な会社
 ・内側が自由、外側は技術力が高い会社

4. 儲けるにはどうすればいい?
 ・受注する(適正な金額で)
 ・経費を少なくする
 ・余計な人工がかからないようにスムーズに
 ・高く売る

5. 僕たちが実際に売っているモノって何?
 ・付加価値
 ・技術
 ・誠意
 ・夢と希望
 ・知識、時間
 ・おうち

6. どんな会社にしたいですか?
 ・かっこいい会社
 ・「お任せで」と言ってもらえる会社
 ・頼んでよかったと言われる会社
 ・技術が高い、質が良い会社
 ・1年に1回か2回何かにチャレンジできる会社
 ・楽しい会社

7. そのために具体的にどんなことをしていけばよいか?
 ・勉強をする
 ・地道に満足頂く施工
 ・満足度120%
 ・チャレンジして相談できる人間性を築く
 ・社員旅行

会議中に出てきた意見1
会議中に出てきた意見2

やらされ感を作らないためには、まずは彼らから意見を出させること。

これなくして、社長の指示命令だけで組織をまとめようとしてもうまくいかないでしょう。
また次のステージにはいけません。

昔は上からの圧力で動かすこともできた時代もありましたが、今それを行うと内部崩壊が起きます。

そうならないためにも、まずは社員からの意見を引出すことです。

まずはこれを行ってくださいね。

■ 会社が存在できる理由

工務店の方の会議の後、私が補足でお話させていただきました。
ホワイトボードに追加で汚い文字で書いたものなのですが・・・。

どういったことを伝えたかというと、会社はなぜ存続し続けることができるのか?ということを、お話しました。

ここの一番の大元を押さえておかなければ、仕事はうまくいきません。

会社はなぜ存在し続けることができるのか?という質問に対して、「儲けるため」「売上を上げるため」という回答では、残念ながら会社は存続し続けることはできません。

理由は、世の中の人はあなたの会社が「儲けるため」「売上を上げるため」に商品やサービスを買っていないからです。

会社は世の中に対して貢献し続けることで、存続し続けることができます。

何をして貢献をするのか?

それは、世の中の問題を解決することです。

問題とは、「不平、不満、痛み、悩み、満たしたい欲求、解決したい問題、不足、不便」などです。

それを解決してくれるから、会社は存続し続けることができるわけです。

例えば、黒電話の時代、ある人に用事がありすぐ話したい。
会社に電話をしても、つながらない。
そうすると「不平、不満」が出てきます。

その不平、不満、解決しますよ、ということで携帯電話が出てきましました。

携帯電話でパソコン使えないの?と不便を感じると、スマートフォンが出てきました。

通信速度が遅くて、動画を見ていると画像が止まって、イライラする!!と不平不満が出てくると、4Gより通信速度が快適な5Gが出てくるわけです。

ですから、会社は儲けるから存在することができるという考えではなく、会社は世の中に貢献するから、世の中の問題を解決するから存続し続けることができるという考えを持つことが大事ですよ、とお伝えしました。

儲けは、貢献や問題解決をした結果にやってきます。
儲けだけを意識すると、ずるしたり、ごまかしたりで儲けようという人も出てきます。

それでは絶対にうまくいかないですよね。


世の中という環境 ← 会社は貢献をする

会社という環境 ← 社員は貢献をする


両方とも考え方は同じです。
一人で行っている社長が、仕事量が増え、こんなの一人じゃできないよ、と不平不満を思ったから、それを解決するために社員がいます。

だから社員の方は、会社の一員として世の中に貢献という視点と、会社に貢献という二つの視点を持たなければいけません、と私がその会社の社員の方に言うと、社長さんは喜んでくれます。(笑)


ここは、私がどの会社に行っても必ず伝えていることでとても重要なので、押さえておいてくださいね。